第3章 簿記の基本原理 3

 本来,日記帳と仕訳帳は別冊であるが,伝票等の記入もあり,この2冊を1冊にまとめ日記仕訳帳として整理することが合理的といえよう。
 同帳簿の様式は,図表3-4が普通となっているが,他にも1,2の様式例もあろう。
 記帳例は,4月1日までの取引は正式な様式とし,4月2日以降の取引記帳例は省略してみた。
 なお,日記仕訳帳の『元丁欄』は総勘定元帳への転記済としてのチェック記号で同総勘定元帳の同科目の帳簿頁数を記入することになっている。

図表 3-4日記仕訳帳の記帳例

(丁数は総勘定元帳のページ数または科目の番号とする)

 以下,4月2日よりの取引例を日記仕訳帳様式への記帳例とせず,次のとおり,勘定科目,金額のみに省略し,左側を借方,右側を貸方とする。

 以上の取引例が,年間の営業取引事例となる。

 前記の決算取引を図表3-5の『決算修正事項の明細書』にまとめてみよう。
 これらを図表3-9の『決算精算表』の中欄『修正事項』欄に記入し,右側欄決算額が算出される。
 上段が損益計算書,下段が貸借対照表となる。

図表 3-5決算修正事項の明細書

平成 年12月31日現在

 以下,損益計算表・貸借対照表の勘定式・報告式(図表3-10)ならびに各種内訳補助帳簿(図表3-11)記帳例を併せ参照されたい。

 

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