第3章 簿記の基本原理 6

 主要帳である日記仕訳帳,総勘定元帳のみでは,具体的な内容は記帳されていないので,補助帳簿すなわち,それぞれの内容状況を知るための内訳帳が必要といえる。
まず,現金の出入りが多い店においては,現金出納帳が必要となる。また,銀行預金の台帳を必要とする店もある。これは銀行別 ,預金の種類別の口座となろう。
商品取扱いについては,商品別の受払帳,仕入については仕入先別の仕入帳,大口の売上,また売掛先別 の売上帳が重要であろう。
固定資産台帳は,もちろん,減価償却費の計算が必要である。
 経費内訳帳も必要とする店舗もあり,そのほか,自店において必要なる帳表を適宜備えたいものである。様式,記帳方法などについては,以下の記帳事例を併せ参照し,自店で創案してもらいたい。

図表 3-11各補助・内訳帳の記入例
@ 預 金 台 帳

中央銀行当座預金

A 売 掛 帳

山 田 一 郎 様

B 仕入買掛帳

大 井 商 店

C 総勘定元帳

仮 受 金

仮 払 金

D 商品受払帳(材料)

品名 A品

E 商品受払帳(材料)

品名 B品

品名 C品


F 固定資産台帳ならびに減価償却明細表

(評価方法定額法)

(連記式)

G 手形記入帳

〔支払手形の書き方〕

〔受取手形の書き方〕

H 給料賃金台帳


I 元入金計算書

平成 年 月 日現在


J た な 卸 表

平成 年 月 日現在

 

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