1.開業費用の見積もり



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開業費用の内訳

 


  業種や規模によって開業費用は異なりますが、国民生活金融公庫総合研究所の調査(平成13年度)によれば、開業費用の平均額とその内訳は表のとおりです。



開業に必要な費用

 


  開業費用のうち、店舗を取得・賃借したり、機械設備や備品を購入したりする資金を設備資金といいます。一方、人件費や光熱費などの経費、商品等の仕入れ資金は運転資金といいます。開業に必要な費用を見積もる際は、設備資金と運転資金の二つに大きく分けて考えましょう。
 金融機関から融資を受ける場合、資金使途が設備資金か運転資金かによって融資条件が異なることがあります。

設備資金
   設備資金を算出するにあたっては、まずどのような設備が必要なのかをまとめた上で、それぞれにいくらかかるかを調べます。店舗や事務所、機械設備については不動産業者や建築会社、機械問屋などに依頼して、必ず見積書をもらうようにしましょう。複数の業者から見積書を出してもらえば、業者選びの参考にもなります。
 なお、金融機関から融資を受ける際に見積書などの裏付け資料を提出しなければならないことがあります。
運転資金
   運転資金を算出するにあたっては、なるべく余裕をもたせるようにしておきましょう。ぎりぎりの運転資金しかなければ、ちょっとでも売り上げが計画を下回ったり、経費などの支払いが計画を上回ったりすると、資金繰りが窮屈になってしまいます。


運転資金の必要額を計算する方法は、次の図のとおりです。

 


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5-1. 開業費用の見積もり  5-2. 開業資金の調達 >> 5-3. 収支計画 >>

1.具体的な準備に入る前に2.事業内容をどう決めるか3.事業計画書をつくる4.事業形態の選択肢5.資金計画6.開業に伴う届出